若新雄純氏
「創造的脱力 かたい社会に変化をつくる、ゆるいコミュニケーション論」
慶応大学特任講師で、 ニートが全員取締役に就任して設立した「NEET株式会社」の発起人・代表取締役会長や、
福井県鯖江市の女子高生によるまちづくりプロジェクト「鯖江市役所JK課」のプロデューサーなどを務めている若新雄純氏。
そんな若新氏が上梓したのが、
「創造的脱力 かたい社会に変化をつくる、ゆるいコミュニケーション論」。
一見タイトルからは、若者向けの本かと思いましたが、実際読んでみると、
むしろ経営者層にも是非読んでいただきたい本だと感じました。
「ゆるい・ゆるめる」と聞くと、ただ力を抜いてだらけているイメージがあるかも知れませんが、
それではまとまりがなくバラバラになってしまいます。
脱力しながらも、うまくまとめていくためには、その場にいる一人ひとりの好奇心、その場から得られる体験や感動をみんなで共有し、時にはぶつかり合いながらもお互いを必要とするような、人間性に満ち溢れた「関わり合い」が必要です。
若新氏はこれを「ゆるいコミュニケーション」と呼んでいます。
決していい加減だということではありません。
きっちりとは固定されていないのに、繋がっている。
強制されているわけではないのに、参加している。
必要に迫られているわけではないのに、欲している。
細かいことは決まっていないのに、全体としては成り立っている。
これは、一見もろそうに見えて、実は「かたい繋がり」以上のネバネバ感があり、まとまりがあるのです。
ついつい社会人になると。世間体や制度を考え始めてしまい、
「こうあるべき」「それは違う」
など白黒つけたがります。
しかし、無視されがちな白と黒の間、
灰色にこそ何か可能性があるというのが若新氏の主張です。
堅苦しい固定概念から一旦「ゆるめ」てみて、気持ちも考えもコミュニケーションもゆるくしてみる。
そうすると、新たな世界が開けます。
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