本日は、クレイジージャーニー等で話題の写真家、
ヨシダナギ氏の著書「ヨシダ、裸でアフリカをゆく」をご紹介させて頂きます。

ヨシダナギ

将来の夢はアフリカ人
本気でそう思っていたそうです。

英語が喋れないけど行ってしまえば何とかなる。
という何とも楽観的で出たとこ勝負な勢いでアフリカに出発。
憧れの地は、初っ端から理想とは違っていました・・・。

初めて訪問したエチオピアでは、
予想を反して受け入れて貰えずショックを抱く。
少数民族も、さすがに異国の方が近づいてきたらそうなりますよね。
しかも、現金を要求されるという始末。

貧しい国では、行く先々でお金をたかられます。
そんな時、かばってくれた一人の少年。
貧しいながらも家に招きご馳走までしてくれた。

子供の「正義感」「優しさ」に触れ感激したそうです。ヨシダナギ書籍
アフリカに来たら「何かしてあげたい」と思っていたが、
むしろ、彼らから学ぶ事の方が多かったそうです。

お金が無い=貧乏

ではないのでしょうね。
お金が無くとも、心が豊かな人も沢山いる。
「物に恵まれるだけが幸せじゃない」
そう感じた瞬間だったのではないでしょうか。

時にはアフリカ人同士の人種差別に直面する。
そして理不尽な仕打ちに涙する一幕も。
そんな思いをしながらも、
アフリカ人の「性格」「習性」「文化」の違いを理解することが出来た。
それだけでも行って良かったと思えたそうです。

初めての訪問で英語が話せなくても
「アフリカに行ける」「友達はできる」という自信がついた。
もともと、人見知りで社交的ではない。
子供嫌い、内向的、喜怒哀楽もない。
そんな性格を変えてくれたアフリカ。

命の危険にさらされ、何度も涙する時もありましたが、
それでも、陽気でフレンドリーな民族に度々救われた。
豊かさゆえに見失っていたモノ。
「大切なモノ」を気付かせてくれたのでしょうね。

意外かもしれませんが、実は終始笑える本です。
「心の声」「本音」「独特の言い回し」に、
ニヤニヤ・クスクス、笑わずにはいられないでしょう。

ページをめくる度に出てくる写真が素敵な写真ばかり。
こちらにも注目して読んで見て下さい。
飾らない姿、等身大のヨシダナギ氏が詰まった一冊です。

余談ですが、先月、「HEROES」という写真展に行かせて頂きました。
ギャラリー内は白砂が敷き詰められており、
裸足で見て回るという斬新で何とも開放的。
ヨシダナギ写真展

BGMはアフリカン音楽、流木のようなオブジェもあり、
まさに空間全体がアート。
屋内砂漠が体感出来る素敵な写真展でした。

ヨシダナギ氏の講師紹介ページはこちらです。