今、話題の終末医療。
映画化もされた人気コミック『海街diary』でも取り扱われています。
近年では「エンディング・ノート」に関する書籍が多く刊行されており、遺言や相続、家族信託、介護などの問題とあわせ、講演のお問合せをいただく機会も増えてまいりました。
本日ご紹介するのは、メキシコの俊英ミシェル・フランコ監督による映画『或る終焉』です。
主人公を演じるのは、『パルプ・フィクション』や『海の上のピアニスト』などで知られる名優、ティム・ロス。
終末期患者の在宅ケアを行っている看護師が、患者から安楽死幇助を依頼される心の葛藤が描かれます。
カンヌ映画祭で脚本賞を受賞した本映画には、看護や介護を講演テーマとするスピーカーズ講師の方々も、絶賛コメントを寄せています。
【元看護師/作家・小林光恵氏】
「終末期専門の看護師が坦々と手厚く在宅患者の営みを支える。多くを語らない。そんな彼を、ある患者は逃さない。追い込む。音楽が使われないのはたぶんラストシーンの音を突出させるためだ。看護することの孤独の音」
【フリーアナウンサー・町亞聖氏】
「“看取り”は死から目を逸らさずに患者や家族の心の痛みに寄り添うこと。人間を絶望の淵に追い込むのは「孤独」である。『死にたい』は『生きたい』という魂の叫び・・・。看取りに関わる全ての人に求められるのは覚悟である。この映画が映し出す孤独を抱えた人達は明日の自分の姿。“限りある命”を最期まで生き切ることを支え見守ってくれる人が貴方にはいるだろうか」
『或る終焉』は5/28(土)から東京・渋谷の「Bunkamura ル・シネマ」より順次全国公開予定です!