さかなクン 講演会 講師プロフィール

12/18放送の金スマで2時間まるギョと特集が組まれた人気講師のさかなクン
講演会でも子どもから大人まで幅広い人気を誇り、Speakersにも多くの講演依頼、講師派遣のお問合せが寄せられています!!
金スマのスペシャルでは、さかなクンの新たな情報も紹介され、大きな反響を呼びました。
中学生の頃、「吹奏楽部」を「水槽楽部」と勘違いして入部したという微笑ましいエピソードの他、これまで非公表だった年齢も、なんとドランクドラゴンの鈴木拓さんと同級生だったことが明かされ、現在40歳と判明。ネットで何故か“噂”になっていた妻子の存在も否定され、真実ではなかったようです。。。

中でも、番組の中で大きな感動を呼んだのは、さかなクンがかつて朝日新聞の「いじめられている君へ」という連載記事に寄せた「広い海へ出てみよう」という以下の文章です。

 

いじめられている君へ 「広い海へ出てみよう」

「中1のとき、吹奏楽部で一緒だった友人に、だれも口をきかなくなったときがありました。いばっていた先輩(せんぱい)が3年になったとたん、無視されたこともありました。突然のことで、わけはわかりませんでした。

でも、さかなの世界と似ていました。たとえばメジナは海の中で仲良く群れて泳いでいます。せまい水槽(すいそう)に一緒に入れたら、1匹を仲間はずれにして攻撃(こうげき)し始めたのです。けがしてかわいそうで、そのさかなを別の水槽に入れました。すると残ったメジナは別の1匹をいじめ始めました。助け出しても、また次のいじめられっ子が出てきます。いじめっ子を水槽から出しても新たないじめっ子があらわれます。

広い海の中ならこんなことはないのに、小さな世界に閉じこめると、なぜかいじめが始まるのです。同じ場所にすみ、同じエサを食べる、同じ種類同士です。

中学時代のいじめも、小さな部活動でおきました。ぼくは、いじめる子たちに「なんで?」ときけませんでした。でも仲間はずれにされた子と、よくさかなつりに行きました。学校から離れて、海岸で一緒に糸をたれているだけで、その子はほっとした表情になっていました。話をきいてあげたり、励ましたりできなかったけれど、だれかが隣にいるだけで安心できたのかもしれません。

ぼくは変わりものですが、大自然のなか、さかなに夢中になっていたらいやなことも忘れます。大切な友だちができる時期、小さなカゴの中でだれかをいじめたり、悩んでいたりしても楽しい思い出は残りません。外には楽しいことがたくさんあるのにもったいないですよ。広い空の下、広い海へ出てみましょう。」(朝日新聞2006年12月2日掲載)

 

さかなクン いじめメッセージ 絵本あまりに素晴らしいので、全文を引用させて頂きましたが、この文章はやがて『さかなのなみだ』という素敵な絵本へと受け継がれ、今では中学生が道徳を学ぶ教材としても扱われています。

※本の紹介文:さかなの世界にもいじめがある。小さな学校のなかにも。せまい社会のなかにも──。朝日新聞連載「いじめられている君へ」で紹介され、大反響!子どもから大人の心までひびく、さかなクンの感動メッセージが絵本になりました。お魚好きの変わり者の少年が、人気者の「さかなクン」になるまでの道のりも紹介。教育の現場で、親子で、みんなで読んで考えたい必読書です。

 

このメッセージに触れて、以前、Speakersの講師インタビューにご出演頂いた生物学者の池田清彦先生から教えて頂いた、クジラの祖先のお話を思い出しました。
「生物学上の例でも、クジラの祖先といわれているメソニクスは、犬ぐらいの大きさだったんですが、突然変異で足が短くなり、陸上よりも動きやすい環境を求めて海に入って大きくなっていきました」とのこと。
かつて犬くらいの大きさだった地上の生物が、自分にあった生き方と環境を求めて海に入り、クジラのように大きくなったというお話は示唆に跳んでいると思います。

一方、番組では、今や、さかなクンのトレードマークになっているハコフグの帽子について、次のような思いがこめられていることも明かされました。

まだテレビに出始めて間もない頃、出演を控え、かなりの緊張の中でさかなクンが思い出したのは、かつて魚に興味を持ち始めた幼いときにお母さんに連れられて行った水族館で目にしたというハコフグの姿でした。

「ちっちゃなハコフグちゃんが、タイやブリにドンッとぶつかっても、フラフラになりながらも
ギョンばって(頑張って)泳いでいた姿に、すギョい勇気づけられたなと思い返して、
自分も大人になってもあのハコフグちゃんのように、
ぶつかってもしっかりとギョん張りタイなという、そういう気持ちがあったので、
よし!だったら身にまとうときはハコフグちゃんがいいと思って、ハコフグにしました」

さかなクンらしく、上記のいじめに対するメッセージにもつながるエピソードで感動しました。
今では、さかなクンが多くの子どもたちに多くの勇気を与えていると思います。

そして! 番組で紹介された、さかなクンを育てたお母様の教育方針も高く評価されています。

かつてはプロのダンサーになることを夢見ながらも、ご両親の反対により夢を諦めた経験があるというお母様。その後悔の念もあり、わが子には好きなことを自由にやらせてあげたいと、さかなクンの「好き」に対する思いを後押しされてきたのです。

「一番大切なのは好きなことを自由にさせてあげること」
小学生の頃には成績表が5段階評価で「オール2」だったさかなクン。
成績に厳しいお父様、もっと勉強をするようにと言う先生に対し、
お母様は「あの子は絵が好きで、お魚が好きなんだから、それでいいんです」と話し、
決して勉強しろとは言わなかったそうです。
高校でも成績が伸びずに望む大学へは入れませんでしたが、誰よりも真摯にさかなを愛し、さかなの素晴らしさを伝える精力的な活動を経て、今では東京海洋大学名誉博士に至るまで、見事にその夢を実現させています。

お母様は、金スマに寄せたメッセージを次のような言葉で結んでいました。

「思えば私は、これまで息子のやりたい事を好きなようにやらせて見守り続けてきたのです。
 今の息子を見ていると、自由に泳がせたら、本当にお魚になったんだなぁと思います。
 ちょっと心配なのは、マグロかカツオのように泳ぎが早過ぎていることです。
 少しスピードダウンして、健康に十分気をつけて、自由に楽しく泳いでくれればと願っています。
 私はこれからも楽しみなら、見守り、応援し続けたいと思います。」

番組には“恥ずかしいので”との理由で出演はされませんでしたが、子育てや育児に関するご講演を是非、聴いてみたいと思うお一人です。

さかなクンの講演タイトルは以下の通り。

「いのちを支える自然の力!~海と環境の話~」
「みんな大好き!さかなクン! ~みんなで学ぼう、さかなの?~ 」

講演会は幅広い世代の方々に絶大な人気を集め、各地で好評を頂いています。
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