2016年4月に発売されるやいなや10万部を突破し、ビジネス書ランキングで上位に入る話題の書籍『キリンビール高知支店の奇跡 ~勝利の法則は現場で拾え!~』(講談社新書)。
著者の田村潤氏は元キリンビール株式会社 代表取締役副社長。『「現場力」と「理念」による勝てる組織の創り方』といったテーマで講演を行っており、弊社にも講演依頼のお問い合わせを多数頂いております。
かつてキリンがアサヒ・スーパードライの猛威に圧倒されつつあった1995年。
田村潤氏は当時の上層部からの「安売りで売上を伸ばせ」という消耗戦を意味する指示に反発し、全国でも売上ランクが最下位クラスの高知支店へ異動となりました。
特に苦戦を強いられていた高知支店に赴任した田村氏は、支店長として、まず営業一人ひとりの意識改革に着手します。
「営業に普遍的な考え方・物事の捉え方」を浸透させ、僅か2年でトップシェアを奪回。
四国四県の地区本部長、東海地区本部長を経て、2007年に代表取締役副社長兼営業本部長に就任して全国の営業の指揮を執り、2009年に見事キリンビールのシェアの首位奪回を実現されたのです。
本書では、
・現場に本質はある
・負けている組織の風土
・「結果のコミュニケーション」とは
・営業と広告のシナジー効果
・リスクより理念
・「市場にうねりを起こす」作戦
・高知の井戸を掘ると世界につながる
・会議廃止の効果
・上司を見るな!ビジョンを見ろ!
・経営は実行力
といった様々な示唆に富む重要なテーマが、田村氏の奮戦苦闘から勝利に至るまでの具体的なエピソードをもとに解説されており、「現在必死に打開策を求め、間違った方向に血を流している多くの現場の営業マンにとって、解決の糸口」を与えれくれます。
結果が出ないなかでも、ひたむきに仕事と向き合っておられるビジネスパーソンの皆様にオススメの一冊です!