池井戸潤氏の原作「下町ロケット」
あの「半沢直樹」のチームが手がけるドラマは幅広い世代に支持されて、講師派遣のお問合せも増えてまいりました。
国産旅客機MRJの飛行実験成功もあって、日本のものづくりの素晴らしさと、それを支える町工場の技術力に、改めて注目が集まるなか、「下町ロケット」にはモデルとなった企業があるのでは? と興味をもたれる方も多いのではないでしょうか。

作者の池井戸潤氏はモデルの存在を否定しているものの、例えば、東大阪でものづくりに従事する中小企業の技術力を結集し、人工衛星「まいど1号」の打ち上げに成功した青木豊彦氏(講演タイトル「夢の実現…中小企業の空への挑戦」など)は、「モノづくりにはプライドを持たなければならない」との思いから自社を世界的航空機メーカーであるボーイング社の認定工場にまで押し上げるなど、「下町ロケット」にとても近いものを感じます。

植松努 講師派遣また、TEDでの講演が話題となった植松電気専務取締役・植松努氏は、ロケット開発、宇宙空間と同じ無重力状態を作り出す微笑重力の実験、小型の人工衛星開発、アメリカ民間宇宙開発企業との共同事業など、宇宙開発の研究を進め、同社は「NASAより宇宙に近い町工場」として話題になりました。
先月、発売された『好奇心を“天職”に変える空想教室』では、町工場がロケットを飛ばすという夢をかなえた植松努氏が、大切な「思い」について5つのレッスンを紹介しています。

そのエッセンスが目次に良くまとめられているので以下に紹介いたします。

Lesson 1   思い描く。
01 もう一度、「自分の夢ってなんだろう?」と考える。
02 「すでにできること」ではなく、「まだできないこと」をはじめてみる。
03 はじめかわ人にまかせず、まずは自分で試してみる。
04 今の時代の「ラッキー」から、作り出せるものを考える。
05 なくなるお金ではなく、なくならない知識をためる。

Lesson 2  思い込む。
06 プレッシャーを感じる役割を、すすんで引き受けてみる。
07 他の人がやっていないことを、自分からためしてみる。
08 うまくいかなかったとき、「だったらこうしたら?」を考える。
09 「これまで」を見ないで、「これから」のことを決める。
10 いたずら心を出して、余計なことをやってみる。

Lesson 3  思いやる。
11 素直さや真面目さより、「自分の考え」を優先する。
12 「気が合う人」よりも、「経験がある人」に相談する。
13 何冊も伝記を読んで、ヒーローたちを真似る。
14 「自分と違うタイプの人」に、自分から心を開いてみる。
15 定期的に「いまからやりたいこと」を考える。

Lesson 4  思い切る。
16 「楽そうな方」ではなく「楽しそうな方」を選ぶ。
17 いやなことを見つけたら、なぜいやなのかを考える。
18 目の前の仕事だけではなく、次の仕事も同時に始める。
19 「ちゃんとしている」ふりをせず、「自分の弱み」を見せる。
20 好きなことは「やめろ」と言われても続ける。
21 「どうせ無理」と戦う。

Lesson 5  思い続ける。
22 「なにになりたいか」ではなく「なにをやりたいか」を考える。
23 中途半端になってもいいから、好きなことにはいくつも手を出す。
24 否定されても、怒らず聞き流す。

小さい頃から飛行機とロケットが好きだったという植松努氏に対し、色々な人がそれを仕事にするのは無理だと言うのに対し、お母様だけは「思うは招く」と教えてくれたとのこと。
夢や希望を与えるのではなく、奪わないこと、あきらめ方を教えないことが重要だと説く植松氏。
「人が『こうしたい』といったときに、それが『できない理由』を教える人がいます。否定する人がいます。評論する人がいます。 みなさんの大切な夢が、そういう人たちの言葉に負けないように、『だったらこうしてみたら』という言葉を使ってあげてください」とアドバイスを送っています。

読めば読むほど、池井戸潤氏の『下町ロケット』に出てくる佃製作所とリンクする部分が多く、ドラマで興味をもたれた方は是非、植松努氏『好奇心を“天職”に変える空想教室』のご一読をオススメします!!

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