すべてに手が抜けないあなた! 自分で自分を追い込んでいませんか?
そんな人にマダム市川氏が贈る魔法の言葉、「七割満足=大満足」で良しとしましょう。
「エレガントライフ」に「マダム」と聞いて思い浮かぶのは、優雅で完璧な感じではないでしょうか。市川吉恵氏はそんな高貴なイメージそのままの方だと思っていました……この本を読むまでは。『幸せをよぶ らく家事』を読むと、それは良い意味で裏切られます。
完璧じゃなくてもいいんです。本書では、本当の「エレガントライフ」のために必要なことを、具体的な方法とともに教えてくれます。
<市川吉恵>マダム市川の愛称で親しまれている。自宅での『おもてなしサロン』『ホームメイキングサロン』には、全国から多くの女性たちが集まる。今まで通った生徒は延べ2万人、毎回募集と同時に満席になる。その他にセミナーや講演、テレビ出演や雑誌掲載等、メディアでも活躍中。
【空間づくり】
マダム市川氏が伝えるのは、ハウスキーピングではなく、ホームメイキング。この2つの違いは、前者がハード面なら、後者は家の中の“空気づくり”をすることなんだそうです。人は、完璧すぎる空間では癒されないもの。完璧すぎると、少しの汚れでも気になってしまいます。そうすると、心は落ち着かないですよね。ツボだけ押さえて細かいところには目をつぶる。そして、自分の家を家族の笑顔があふれる「パワースポット」にする秘訣が書かれています。
【食卓づくり】
手抜き料理でも「おいしい!」と言われたい。この章では、そんな望みに応えてくれます。器選びに盛り付け、そして忘れてはいけない“隠し味”。料理に必要な3つの要素を簡単レシピを交えて伝授。レシピは、作り置きおかずがアレンジ次第で和・洋・中と違った料理に変身! これならすぐにできそう、と試してみたくなる料理ばかりです。
また、ここではマダム市川氏の100円や200円のプチプラ食器コレクションも紹介されています。「とてもプチプラには見えないプチプラを見つけた時には格別な嬉しさがある」そうです。こんなところにも、気取らない市川氏の人柄がうかがえます。
【子育て】
「いい母親はこうすべき」「男の子はこうすべき」……。子育ての中に「すべき」があふれていませんか? ここでは「…べき」を捨てて肩の力を抜く方法を教えてくれます。じつは、マダム市川氏も子育てをしていたころは沢山の「すべき」に縛られていたそうです。そんな自分を見つめ返して思うことを、今、子育てでストレスを感じている人たちの心が少しでも軽くなるようにとアドバイスしてくれます。
【人間関係】
家庭、夫婦、学校、会社、ご近所づきあい、ママ友……。人間関係はどこにでもあります。この章では、マダム市川氏が人付き合いが苦手だった自分と“さよなら”するまで、そして、「ありのままの自分」をだすための3つのヒケツが書かれています。市川氏を見ていると、とても社交的で人付き合いが苦手だなんて思えません。けれど昔は、社交的な人を見ては「あんな風に自由に自分を飾ることなくふるまえる人間になりたいなぁ」と思っていたそうです。そんな市川氏がどうやって今の自分になったか、経験から学んだ言葉には重みがあります。
本書を通して、足りない3割にばかり目を向けず、7割もできている、その素晴らしさに気づくことができます。家事に子育て、人間関係に頑張りすぎている時に『幸せをよぶ らく家事』を読んで、魔法のメッセージを受け取ってみてはいかがでしょうか。
「七割満足=大満足」。眉間にしわを寄せて完璧を目指すよりも“らく”して笑顔になりましょう!