本日は、なでしこジャパンの元監督、佐々木則夫氏の「なでしこ力 次へ」をご紹介させて頂きます。

佐々木則夫

2011年ワールドカップ優勝と輝かしい実績。
その功績から、国民栄誉賞年間最優秀監督賞を受賞されています。

ページをめくる度にワールドカップの緊張感・興奮が蘇ってきました。
あのドラマチックな展開は忘れられない瞬間。同じ日本人として誇りに思いますね。

チームを優勝に導いた佐々木氏。
その人身掌握術に注目が集まりましたね。

女性だらけの組織を統率する難しさ、独特のコミュニケーション術とは、
一体どのようなものなのか?
また、サッカーとの出会いから指導者に到るまでの紆余曲折が綴られています。

佐々木氏のメンタルコントロールは、脳科学の見地からも理にかなっているそうです。
負けず嫌いの性格が生んだ一貫性や数多くの転校により生まれたコミュニケーション術は、
幼少時代から築き上げたものだったのです。それが女性だけの集団を統率するのに活きたのです。

数々の実績を残しながらも、更に高みを目指す日本女子サッカーに足りない点として、
「意見を出し合う事」が不足しているという事に直面していました。

それは佐々木氏のみならず選手達からも声が挙がりました。そこで佐々木氏は教え過ぎない事を貫きました。
教えるのではなく、後押しする指導スタイル。
自ら考えさせ学ばせる。権限委譲に努めました。

意見を出し合うサッカースタイル。それを「ソーシャルフットボール」と名付けました。

ワールドカップ優勝後、一部の選手による騒動に対し選手を守る為の迅速な対応には感銘しました。
肩書きある者の行動として理想の姿ですね。こういう事が信頼に繋がっているのでしょうね。

憧れの人に会う為に、強行で学校を抜け出した小学生時代。
夢中になったサッカーを突如断念せざるを得なかった中学生時代。
中学生時代、公式戦出場ゼロ。サッカーの名門帝京高校でレギュラーを勝ち得た高校時代。

様々な経験・苦労をされてあの功績が生まれたのですね。
この本は、サッカー好きは勿論ですが組織をまとめている方達にも読んで頂きたいです。

スピーカーズでは、サッカーの監督経験のある講師の方が多数おります。
人材育成・コミュニケーションなどを講演テーマとしてご希望の方は、お気軽にお問い合わせ下さい。