『21世紀の資本』が世界中でベストセラーになっているトマ・ピケティ氏
先週、日本でも講演を行い、様々なメディアで注目を集めました。
今も世界各地で講演依頼が殺到しているのではないでしょうか。。。

『21世紀の資本』は200年にも及ぶ緻密なデーターを分析し、格差拡大の流れを証明した大著。
富裕層が株・不動産・債権といった資産を利用して得られる資本収益率(r:4~5%)と、
労働によって推し進められる経済成長率(g:1.5%ほど)の差により、
富の格差は今後ますます拡大していくと説いています。
その理論を象徴する数式 「r>g」 はすっかり有名になりましたね。

同書によれば、アメリカではすでに大戦前の水準にまで格差が拡大しているのだとか。
人口増加の頭打ちなどにより世界的にも経済成長率は鈍化していくことが予想されるとともに、
少子化が進めば一人の子どもが相続する富も増えるため、
このままでは19世紀以前の水準にまで格差は拡大するとピケティ氏は見ています。
一つの処方として、貧困層への課税を弱め富裕層への課税を強化する累進課税を提案しており、
日本の国会でもピケティ氏の名前が度々取り沙汰されました。

まずは富裕層が豊かになることで次第に富が庶民へと波及するというトリクルダウン理論にもとづく政策を推し進めているアベノミクス(2/2の国会答弁で安倍首相は、トリクルダウンは自身の政策とは異なるとの見解を述べられましたが・・・)。
ピケティ氏は2017年4月に消費増税を控える日本について、インフレ政策の一定の効果は認めつつもその限界を指摘しており、消費増税についても懐疑的な意見を述べていて、今後もその発言に注目が集まることでしょう。
いずれにしても、ピケティ氏の建設的な意見を一過性のフィーバーで終わらせないための政策が必要ですね。。。

ピケティ氏についてはテレビやラジオを初めとした様々なメディアでも、Speakers講師の宮崎哲弥氏や田原総一朗氏、森永卓郎氏や三橋貴明氏といった経済評論家・ジャーナリストの名だたる方々が好意的な見解を述べられています。
一方で、『21世紀の資本』は700ページにおよぶ経済書のため一般市民には難解なところも多く、人口に膾炙するにはもう少し時間がかかりそうで、その解説書が早くも書店に並ぶようになって来ました。

例えば、Speakers講師の池田信夫氏は『日本人のためのピケティ入門:60分で分かる「21世紀の資本のポイント」』という70ページ強の入門書を執筆されています。

上記にご紹介した講師の方々へピケティ氏に絡めた講演を依頼したいというお問合せも増えてきました。まずは下記のフォームよりお気軽にお問合せください!

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