フジテレビ「情報プレゼンター とくダネ!」などの番組に出演されている、夏野剛氏。

今回、ご紹介させて頂く著書は夏野剛氏の『「当たり前」の戦略思考』です。

本書は、ドワンゴ、セガサミーホールディングス、ぴあ、トランスコスモス、グリーなど
複数の取締役を歴任された夏野流の「勝つためのビジネスモデル」が詰まった1冊です。

ここで、本書の一部をご紹介したいと思います。

夏野流ビジネスプランの発想法!!

ライザップのビジネスモデルは従来型と180度違う!!
一般的なスポーツジムは、毎月支払われている会費によって、ビジネスが成り立っている、
より多くの会員を集めるには、施設にある程度の広さを確保し、駅から近い場所に立地しなければならないのは、もちろんのこと。
人権費やマシンなどの設備費がかかるので「薄利」なケースが目立つ。
かつ、経済的に余裕がある人しかジムに入会しないので、「多売」も難しい。
そんななか、ライザップの「短期集中」「成果保証」という特徴は、一般的なスポーツジムとは180度違うビジネスモデルといえる。
まず、ライザップがメインのターゲットとしているのは、運動不足の解消よりもダイエットを目的とする人。
しかも、痩せたいと痛烈に切望している人だ。通常ら痩せたいと思う人ほど、短期間での成果を期待する場合が多い。
その欲求に対し「たった2カ月で人生が変わる」というフレーズは強烈に響く。

しかも、この手のビジネスには体験談も多く、ビフォー&アフターの写真などビジュアル的にも分かりやすく訴えることができる。
痩せられりかもしれない期待感やモチベーションが入会時に最高潮に達し、高額な料金を払うことへのハードルが下がる。
ここに入会金も含めた金額を返金するという「成果保証」が入会を後押しする。
実に人間心理とビジネスモデルをうまく合致させたモデルといえよう。

では、この成果保証。一見、ライザップにとってリスクが高いように見えるが、どのように成り立っているのか。
著者の予想はこうだ。「個別指導」ということは、来店の頻度やプログラムメニューが細かく管理され、専属トレーナーの指示通りのプログラム内容を行う事になる。実はここが成果保証を分析する上で、重要なポイント。なぜなら、この場面で「成果を保証する」というリスクが「会員側」に移行しているからである。

つまり、指定されたメニューをきちんとこなさないと成果保証は出来ないということであり、仮に本人の事情によって頓挫した場合は、
ジム側が保証を行う必要はないのである。
一見、リスクが大きいように見える成果保証だが、実はリスクを最小化する工夫がされているのである。

そんな夏野さんの講演は、
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